皆さまこんにちは。
1か月が本当に早く感じます。この分ではあっという間に年末になりそうな気がします。
コロナ渦のつらい状況の中、皆さまにお見舞いを申し上げます。
さて、ペットシッター士のほかにも、私はアニマル・ペットロス療法士の資格を持っています。
ペットロスは、犬猫家族が亡くなってから起きるものではなく、犬猫家族との別離を意識した瞬間から起こります。
つまりは、仮に共に暮らしている犬猫たちがまだ1歳の若く健康的な子であっても、その子との別れを猛烈に意識し、恐怖に苛まれるレベルなら、すでにペットロスの症状が起きていると考えられているのです。
犬猫家族は人間の私たちよりも一生分の時間が短い分、彼らが妙齢に差し掛かると不安を覚える方がいらっしゃると思います。
私はそんな飼い主さんのお心に寄り添うお仕事がしたくて、アニマル・ペットロス療法士の資格を取りました。
私自身も、過去にはつらいお別れを何度も経験しているので、痛みや悲しみを克服しようとする方のお力になりたいのです。
犬猫家族が好きでいればいるほど、真剣であればあるほど、乗り越えるのが難しいですよね。
そんな私に、先日素敵な出会いがありました。
エイトくん(約15歳)のご家族が、私に「カウンセリング」の依頼をくださったのです。
エイトくんはじめまして!
昨年の2月に膵炎と慢性腎不全を併発したエイトくん。膵炎はがんばって乗り越えたのですが、慢性腎不全の数値が悪化しているとのこと。
ご家族はエイトくんの闘病と予後に不安を感じ、私に相談してくださったのです。
私は慢性腎不全の犬猫を何頭も看てきた経験があるので、慢性腎不全は私の得意分野といえます。
ですが、獣医師ではない私は、具体的な治療法ではなく、日々のケアや飼い主さん側の心得についてお話をさせていただきました。
エイトくんのご家族はエイトくんを全力で守っていて、その姿に私は心から感動しました。
エイトくんのファイルは、エイトくん情報が満載です。
お人柄も素敵で、和気あいあいとお話をすることができました。
深く感謝しています。
実際にお会いしてお話をしたあとも、お電話やメールでやり取りをつづけていたのですが、エイトくんは病状が悪化し、残念ながら旅立ってしまったのです。
お花を手に、私は再びエイトくんに会いに行きました。
穏やかなエイトくんのお顔を見て、エイトくんがどれだけ愛されていたかを改めて知ることができました。
たいせつな家族を失った悲しみはなかなか癒えるものではないでしょう。
お慰めするうまい言葉も出てきません。
でも、だからこそ、私は、自分が感じたありのままをお伝えしたいと思いました。
客観的に見ても、エイトくんはまちがいなく幸せでした。
エイトくんはエイトくんの「箱」を余すことなく使い切って、ご家族に甘え、ご家族を愛し、満たされ、自分の使命を立派に全うし、笑顔で行ったのですね。
合掌
エイトくん、エイトくんのご家族の皆さん、ありがとうございました。