先日、私は2本のバラを手に、ベルちゃんのお家へ行きました。
ベルちゃんは先日まで3回お世話をさせてもらったかわいい14歳のポメラニアンの女の子。
これからもずっと毎日お世話ができると喜んでいたのですが、ベルちゃんのお母さんからベルちゃんが天国へ旅立ったというお知らせを受け、お別れのあいさつに伺ったのです。
ベルちゃんは初対面の私を受け入れてくれました。
重い病気を患っていたので、体調はしんどかったかもしれませんが、、、
ひたむきで明るい姿を見せてくれて本当に立派なお姫様です。
私の役割はベルちゃんのお母さんの出勤のあとの1時間半~2時間半、ベルちゃんを「ひとりにしない役」、そして毎朝、病院の開くのを待って、ベルちゃんを病院へ連れていく役でもありました。
ベルちゃんのグッズが入ったカバンの中にはベルちゃんのお母さんから先生や看護師さんへのメモも入っているのですが、読むたびに目頭が熱くなったものです。
夕方から朝にかけてのベルちゃんの様子がぎっしり書かれていて……
ベルちゃんがどれほど愛されているかヒシヒシと伝わってきました。
プロとして、ペットシッターとして、ベルちゃんのお世話をお受けしながらも、私はベルちゃんに感情移入しすぎて、自分でも戸惑うほどでした。
だけど、ベルちゃんの貴重な時間の一端をいっしょに過ごせたことはただただありがたいです。
介護や闘病に悩む飼い主さんは多いと思います。
なにがベストなのか?
自問自答を繰り返しながらも前へ進んでいくしかないのでしょうね。
私自身も模索を続けています。
私はベルちゃんのお母さんからの相談に対してこうお伝えしました。
「ベルちゃんのお母さんがベルちゃんのためにしていらっしゃることは、例外なくすべてが正しい」と。
それは私の本心です。
私のもとへ、いろんな依頼の形が寄せられます。
そのどれも叶えられるよう、私自身、もっと臨機応変に、そしてタフになりたいと強く願っています。
ベルちゃんとお母さんに深く感謝して